• 根とんこんとん

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    ふたなりの事を指す。宮武外骨みやたけ がいこつの資料を基に確認を行った。宮武の記載はこうだ。

    男女の陰具を併称せし語ならんか。室町時代の古写本『異疾草子』に、半陰陽を発見せし図画を掲げて、「なかのころ、都につつみを首にかけてありく男あり。かたちは男なれども、女のすがたに似たることどもありけり。人これをおぼつかながりて、夜ねいりたるに、ひそかにきぬをかきあげて見れば、男女の根とんにありけり。これ二形ふたなりのものなり」とあり。「根」は男根の略ならんが、「とん」の語は解し難し。又「男女の」の三字を冠せずして、単に「根とん」にては意義をなさざる語なるや否やも知らず。

  • 確かに室町時代の絵巻は存在し、「病草紙」「病草紙 : 異本」がある。宮武のいう「異疾草子」は異本ではなく、「病草紙」である。 私はてっきり間違えたが、「病草紙」の別タイトルに「異疾草子」とある。これは表題通りの病に関する絵図だ。 しかしこれが二形ふたなりなのか本文のツルモクな文章からは理解できなかった。宮武を信じるのであれば、確かに絵図からは男女の性器に見える。容姿は男である。

    作品:病草紙/ 作者:
  • せっかくなので、異本から風俗寄りの絵図を紹介する。これは女風呂と、その覗きが描写されている。 正確に言うと風呂かは確定ではない。しかし、室町では蒸気浴をしていた可能性が高く、この描写はそれに見える。 この覗き行為を病とした訳ではなく、入浴は「七病を除き、七福を得る」といった宗教習慣によるもので、やまいを取り除くといった意味だろう。

    作品:病草紙 : 異本/ 作者:
  • 異本からもう一枚。これは紐を亀頭に括り付けて謎の行動に出ている。なぜかそれらを見守る民衆。場所は境内けいだいやしろだろうか。 これも何が病なのか。神聖な場所で何をしているのか謎である。認知症か何かだろうか。

    作品:病草紙 : 異本/ 作者: