性器ヘルペスせいきへるぺす

  • 目次

  • # カンタンなお話

    ヘルペスウィルスによって発症する感染症です。研究開発が進み、感染の仕組みまで解明されていますが、 完治かんちする薬は現在も開発中となり、しばらく時間が掛かります。しかし、 動物実験での成功事例があり、近い未来では完全に治療される日も来るでしょう。現在は発症時の内服薬や、 軽度の場合、軟膏湿布なんこうしっぷで治療、重度の場合、点滴などの治療になります。 再発の抑制の薬、感染を抑える薬などが一般的です。 出産時に性器ヘルペスが確認された場合は子どもの感染を防ぐため、帝王切開ていおうせっかいを進められます。 適切に対応すれば問題は起きませんが、やっかいな感染症と認識し、医師に相談し適切に対処しましょう。

    共有物、風呂場の椅子、トイレの便座などから感染することもあり、性風俗業界内外を問わず性感染症であり、広域に感染症です。


  • # お薬

    検査

    小さな水ぶくれから体液を採取する細胞検査、ヘルペスウィルスが検査対象の血液検査などがあります。 発症すれば、そもそも診断は容易です。無自覚のケースもあるためその場合は医師の診断が必要です。

    治療

    性器ヘルペスは医師の診断による処方が大切です。口唇こうしんヘルペスの場合は市販薬があります。


  • # ちょっと難しい説明

    単純ヘルペスウイルスには1型と2型があり、口唇ヘルペスは1型、性器ヘルペスは2型に分類される。 しかしフェラチオや69などのオーラルセックスが一般化し、単純に判別する事はできない。 潜伏期間が2日から10日程度あり、かゆや痛み、発熱、リンパのともな水疱すいほうが出来るため診断は容易だが、潰れた後に色素沈着が起き、しばらくは治癒跡が残る。 潜伏中の感染、長期的に無自覚の場合もあり、非常に厄介な感染症となる。一番危惧きぐする点は、 出産時の感染で、新生児が性器ヘルペスに感染すると、死亡率が20~30%に昇ることだ。


  • # 専門的記述

    HSV(erpes simplex virus)は、皮膚や粘膜を介してヒトに感染し細胞に侵入、 脊髄せきずい神経節しんけいせつ三叉さんさ神経節、仙髄せんずい神経節に潜伏感染する。 神経への潜伏中は抗ウィルス剤が効かず、いずれ再発をする。 検査方法はギムザ染色、ライト染色による顕微鏡検査、蛍光抗体法によるウィルス抗原の検出、ウィルス遺伝子検査、ウイルス分離、血液抗体検査などがある。


  • # ギムザ染色

    遺伝子レベルで菌の種類を調べる新しい検査法

    ギムザ染色は、血液標本染色法の1つ。ドイツ・ハンブルクの熱帯病研究所にて、マラリア原虫の染色法として開発された。現在も臨床現場で広く用いられている。

    ギムザ染色 | ウィキペディア

  • # 蛍光抗体法

    組織、細胞内の抗原を特異的に認識する抗体を用いてその抗原の分布を調べるという方法があります。それが認識する抗原の分布を蛍光標識した二次抗体の分布として見るという方法が一般的な蛍光抗体法です。

    光学顕微鏡の技術と画像のページ | 理化学研究所

  • # ウイルス分離法

    ウイルスの検査では、主に細胞培養を用いたウイルス分離法とPCR等による遺伝子解析が用いられます。感度が良く短時間で結果が得られるPCR法に比べると、ウイルス分離法は同定までに時間がかかる、新型ウイルスの同定ができない等の短所がありますが、病原体検査の“Gold Standard”といわれており、ウイルス株を確保できるという長所があります。

    培養細胞によるウイルス分離法 | 兵庫県立健康生活科学研究所

  • # PCR法

    目視できない遺伝子を酵素や温度管理を行い増幅させ、また染色させることにより、 反応を確認し細菌の有無を判別する手法。これまでの生化学検査だけではなく、 PCR法の様に、微生物検査が可能になった。


  • # 参考文献