膣トリコモナス症

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  • # カンタンなお話

    トリコモナスは「ミドリムシ」、「ミジンコ」の様な原虫です。性感染症者はそれほど多くない。 男性より女性に症状がでやすく、膣炎症を起こす。他の病気リスクが高まるため、早めの治療をお勧めする。 感染予防としては、コンドームを着用になる。虫による感染のため、性行為以外でも衣服、タオル、トイレ、浴槽などから感染する。 パートナーがいる場合は、ピンポン感染する可能性があるので、同時に治療が必要となります。


  • # お薬

    検査

    膣内に滞留する分泌物を採取し、顕微鏡で虫の確認をする。

    治療

    原虫症、細菌感染症に効果のあるフラジール内服錠を内服、膣座薬フラジール膣錠を用いる。


  • # ちょっと難しい説明

    STD性行為感染症においては、膣トリコモナス症が代表されるが、広域のトリコモナス症は、哺乳類、鳥類において、 原生生物トリコモナスが原因の感染症を指す。 家畜では家畜伝染病予防法において届出伝染病に指定されている。 感染者の年齢層は幅広いが、米国では性行為の多い女性に多く見られる。他、妊婦から新生児への感染例もいくつかある。 男性の症状としては、尿道炎とかゆみなどが伴う。 口腔トリコモナスもあり、この場合50歳以上の男性に多いと言う。


  • # 専門的記述

    尿生殖路の感染症となり、字の如く生殖器官や泌尿器系に症状が出る。トリコモナスTrichomonasは、 メタモナス類トリコモナス綱トリコモナス目トリコモナス科に属する1属である。

    嫌気性生物で、増殖に酸素を必要としない。

    正常な膣内のpH は、4.5で強い酸性です。膣トリコモナスは、pH が5.0を超えるような酸性度が弱い状態にならないと活発に活動しません。 膣トリコモナス感染症では、膣内で、酸性度を高めるLactobacillus acidophilus(アシドフィルス菌という乳酸桿菌)が減少あるいは消滅し、嫌気性の細菌が増加し、pH が上昇します。


  • # 参考文献